コンパクトな守備ブロックを維持しながら厳しくプレスを掛け、ボール奪取からのカウンターで素早く効率的にゴールを奪う。アギーレがこれまで率いてきたオサスナやアトレチコ・マドリー、サラゴサ、エスパニョールといったスペインのクラブは、みな堅守速攻スタイルをベースに戦っていたという共通点がある。
とはいえ、それが彼の理想とするスタイルなわけではない。オサスナやアトレチコ、エスパニョールはいまも昔も堅守速攻をクラブカラーとしてきたチームであり、アギーレは既存のスタイルを尊重していたに過ぎない。サラゴサに至っては、当時はクラブもチームもボロボロで、監督が誰であれ守備を固めて負けないサッカーに徹するほかなかった。
こうしたスペインでの経験について、先日アギーレはあるインタビューで次のように語っている。
「どの監督も例外なく自身のスタイルを持っているが…