Feature 特集

20試合でわずか1敗。J3首位の、町田の強み

2014/8/8 10:50

20試合で16得点。町田のエースとして前線に君臨する鈴木考(左)



“急がば回れ”を地で行く序盤戦

 12年はJ2最下位、13年はJFL4位??。悔しい2年を経て、ようやく町田に光が見えてきた。

 J2復帰を至上命題として、どこか焦りのあった昨季から一転。町田は「J2から簡単に落ちないチーム作り」を合言葉に、じっくり基礎に手間を掛ける姿勢で再スタートを切った。とはいえ期限付き移籍組とブラジル人選手がクラブを去り、補強は大卒新人とJ2下位クラブ出身者が中心。10年に町田を躍進させた相馬直樹監督の復帰は明るい材料だったが、昨季のJFL王者・長野を上回るのは難しいだろうというのが、大方の予想だった。

 しかしチームは始動後最初の練習試合でJ1・甲府に勝利。新潟、FC東京など格上との対戦もあったが、開幕までの練習試合を10戦全勝で乗り越える。その後も勢いは止まらず、J3第20節を終えて長野と勝ち点7差の首位に立っている。時間がかかることを覚悟して地道な取り組みを始めたら、逆にすぐ結果が出た。“急がば回れ”を地で行く前半戦だった。

 相手をリスペクトしつつも“自分たちのサッカー”にこだわるのが今季の町田。守備は全員が連動した、前線から相手を追うハードなプレスが特長だ。誰かが足を緩めて、動きのタイミングが狂うと、機能し難くなるもろさはある。実際に天皇杯東京都予選は“守備の司令塔”であるリ・ハンジェ主将を欠くと、明治大に0-3で敗れた。とはいえハードワークが裏目に出かねない夏場も、チームはまったく減速していない。

20試合16得点。鈴木孝司、脅威の得点力

 攻撃面で大きいのは

続きは以下のサービス
でご覧になれます。

ELGOLAZOが総力をあげてJリーグ・日本代表情報を深く、鋭く、そしてどこよりも熱くお届けします!

EG 番記者取材速報

League リーグ・大会