Feature 特集

セレソンの要注意人物

2014/10/13 15:37

セレソンに必ず勝利をもたらす若き背番号10
FW 10 ネイマール



 ブラジルW杯ではペレ以降最も若い背番号10として輝きを放ったネイマールは、ドゥンガ体制下で主将も託された。サッカー王国の再建を担う天才アタッカーは、9月のコロンビアとの親善試合でFKを叩き込むなど相変わらずの勝負強さを見せている。

 22歳の若き背番号10だが、その実績はすでに歴代のクラッキに比肩するものだ。コロンビア戦の得点はセレソン通算36点目。歴代7位のベベットが39点だが、このペースで量産すれば77得点で最多のペレを上回ることも夢ではない。11日に行われたアルゼンチン戦では自身の得点こそなかったものの、アルゼンチンとのガチンコ勝負で随所に鋭いドリブル突破を披露。スペースメークに長けるタルデリとの連係も上々で、一瞬たりとも気を抜けない存在であるのは間違いない。

 ネイマールがピッチに立った試合ではブラジルは現在16連勝中。連戦に強い男だけにピッチにたてば必ず輝きを放つだろう。

いま最も勢いに乗るストライカー
FW 9 タルデリ



 ドゥンガ体制で代表復帰を果たした前線の軸。スタートポジションは最前線だが、ネイマールら2列目と流動的にポジション交換。“偽9番”として機能するが、フットサル仕込みの足技を生かした突破や、意表を突くシュートも得意とする。11日のアルゼンチン戦で代表初得点を含む2得点を叩き出すなど、セレソンでの地位を固めつつある。

この男の飛び出しに注意!
MF 22 エリアス



 負傷者続出のボランチにあって11日のアルゼンチン戦でチャンスを得たのがエリアスだ。アルゼンチン戦では守備に軸足を置いたが、本来のスタイルは攻撃重視のセグンドボランチ(第2ボランチ)。パウリーニョほどの推進力はないが、後方からの攻撃センスは抜群。ゼロトップに近い現在の布陣にあって、その飛び出しは警戒したい。

かつてのキレを取り戻しつつある
MF 20 カカ



 負傷者が出たことで1年半ぶりに招集されたかつての世界最優秀選手。期限付きでプレーする古巣サンパウロでかつてのキレを取り戻した。11日のアルゼンチン戦は終了間際に出場しただけで体力的には余力あり。32歳という年齢での招集に国内ではドゥンガ監督を批判する声もあるが、現在のパフォーマンスは間違いなくセレソンに値する。

ゴール前の存在感は圧巻
DF 4 ダビド ルイス



 ネイマールが攻撃の軸ならば最後尾の中心はダビド・ルイス。ディフェンスラインでは唯一、ブラジルW杯を経験しており、闘争心とゴール前に立ちはだかる個の力は圧倒的だ。守備範囲も広いこの男を攻略しない限り、日本の得点は生まれないだろう。ただ、コンビを組んで日が浅いミランダとの連係にはまだ改善の余地を残すのも事実である。

EG 番記者取材速報

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