Feature 特集

C大阪、J2降格。その“敗因”はどこに?(後編)

2014/12/3 15:18

フィットしなかったフォルラン(左)、途中加入で奮闘したカカウ(右)



フォルラン外し。しかし流れは変わらず

 かくして、C大阪は“禁断”のシーズン2度目の監督交代に踏み切った。3人目の指揮官は、C大阪U-18を率いていた大熊裕司監督だ。同時に、勝矢強化部長も事実上、権限を失い、育成の総責任者を務めていた宮本功氏がトップチームの強化本部長という形で就任した。

 大熊監督の戦術は[4-4-2]のプレッシングサッカーで一貫していた。相手や試合展開に応じて猫の目のようにシステムを変えたペッツァイオリ監督に比べ、ブレのなさは徹底していたが、流れを変える引き出しの少なさも否めなかった。短期間で結果を残すために一つのやり方を貫くことは妥当である上、使える駒も少なかったという側面はあった。柿谷、カチャル、ミッチ・ニコルスの移籍に加え、山口、藤本、安藤、吉野とけが人が続出し、開幕前から懸念されていた人数不足の問題はいかんともし難かった。

 ペッツァイオリ監督に続き、大熊監督もフォルランとの噛み合わせは悪かった。大熊監督はフォルランのキャリアをリスペクトする姿勢は見せたものの、走らず、味方に要求しては怒りを露わにするプレーに対し、主力から外す決断を下す。フォルランも監督の判断を尊重する態度は取ったが、「自分の持つプレーの質と監督の戦術は合わない」と公にコメントすることもあった。シーズン終盤は、カカウが気を吐き得点を重ねたが、守備陣を中心にメンタル面で選手は正常な状態を保つことができず、ピッチ上でリーダーシップを取れる選手も不在。容易に失点を重ね、降格が決定した。


クルピ以外では機能していない現実

 今季の最大の問題は…


C大阪、J2降格。その“敗因”はどこに?(前編)

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