Photo: Atsushi Tokumaru
日本サッカー界の宝が開花するための古巣復帰
1年前、杉本健勇は覚悟を決めて川崎の地にやってきた。大久保嘉人が「俺が(杉本)健勇みたいに187cmあったら最強やと思うよ」と羨むほどの体格とポテンシャルに恵まれながら、それが完全開花するまでには至らず、それまでのリーグ戦の年間最多得点数も『5』とFWとしては物足りない。そんな彼がC大阪の降格を機に“勝負の移籍”を果たしたはずだったが、わずか1年で愛着ある古巣に戻ることになった。
昨季は6得点とJ1リーグ戦で自己最多得点数を叩き出した。少なく思われるかもしれないが、出場機会が限られた中で挙げた先制点や同点弾など、貴重なモノが多い。一方で、レギュラー奪取は叶わなかった。「日本を代表するFWがいる中でメンバーに入るのは厳しいし、競争もある。だけどそこで…