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必然の別れ。いつかまた東京に貢献するために
ここでは語り尽くすことができないほどの葛藤が、権田修一の胸には常に去来していた。昨季、突然チームから姿を消した守護神は今季、10代のころからプレーしてきた青赤を離れた。
なぜオーストリアという欧州中堅国の3部リーグを選択したのかといった理由は、少し横に置きたい。ファンやサポーターが知りたいのは、なぜ、愛着のある場所から離れる必要があったのかということだろう。
それは権田自身の、嘘偽りのない選択だった。彼は昨年7月末以降、…