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新たな鹿島の1 0 番像を作り出す
今季はスタートから意気込みが違っていた。昨季はアジア杯に出場していたため、そして一昨季は原因不明の体調不良に悩まされたため、ほとんどメニューをこなすことができなかった宮崎キャンプを、久しぶりにすべてこなして鹿嶋に戻ることができた。18泊19日というキャンプをなんの焦りもなく自然体で乗り越える。あと一歩まで迫りながら海外クラブからのオファーは届かず、モチベーションの低下が心配されたが、そんな次元の低いことに悩まされる選手ではないことをあらためて証明したキャンプでの姿だった。
しかし、鹿嶋に戻ると練習から柴崎の姿は消えた。急性虫垂炎。いわゆる“盲腸”に襲われた柴崎は急遽手術を受け、全治4週間という診断が下された。根を詰めて準備してきた新たなシーズンは、一度リセットすることを余儀なくされてしまった。
とはいえ、柴崎はすでに…